学校長挨拶

ご挨拶

和歌山県立田辺中学校・高等学校
校長 西嶋 淳

本校のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。

田辺高等学校は、和歌山県第二尋常中学校として明治29年に創立され、128年の長きにわたり紀南地方の教育・文化を支え、和歌山県のみならず日本全国に数多くの卒業生を送り出してきました。本校の建学の精神である「自主・自律・文武両道」の教えは、時代を超えて今も生徒たちに連綿と引き継がれています。その精神を大切にしながら、「合理的な思考」「豊かな情操」「積極的な行動」という3つの教育目標を掲げるとともに、それに基づく「生徒一人一人の資質・能力の向上を図り、確かな学力と豊かな情操を兼ね備えた人材の育成」をめざした教育を進めています。そのために、基礎的・基本的な知識・技能の定着はもとより、それらを活用して,自ら課題を発見しその解決に向けて探究するために必要な思考力・判断力・表現力等の向上、主体性を持ち,多様な人々と協働しながら、生涯にわたって学び続ける態度の育成等のための授業改善に取り組んでいます。また、文武両道の精神は、学校行事やクラブ活動、生徒会活動、ボランティア活動など、特別活動や自主活動を重視する本校の特長に繋がっています。

さらに、平成29年度に「ユネスコスクール」として認定された本校は、持続可能な開発のための教育(ESD)の理念を教育活動全般に積極的に取り入れています。「総合的な探究の時間」を中心に、探究型、課題解決型等の学習を実践しており、今後ますます進展するグローバル社会、多様性を包摂する社会の中でたくましく生きていける人間を育成するとともに、変わりつつある大学入試システム等に対応できる学力の養成も図っています。

「郷土から未来に発信できる人間の育成」を目標に掲げ、平成18年度に開設した田辺中学校は、田辺高等学校自然科学科へと繋がる特色ある中高一貫教育を進めており、今春12期生が田辺高等学校の卒業を迎えました。その進学実績は近年着実に上昇傾向にあり、令和4年度は前年度よりクラス数が1学級減っているにも関わらず、その国公立大学合格者数は大きく上回るとともに、いわゆる難関大学への合格者数も増加しています。

田辺中学校・高等学校は、これからも「開かれた学校」・「魅力ある学校」として、地域に期待され、信頼される学校をめざしていく所存です。今後とも本校へのご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。